iOS/iPadOS 13.5.1最新アップデート後ジェイルブレイクが封じられる

2020年6月2日 (更新日:2020年6月3日)

iOS/iPadOS 13.5.1最新アップデート後ジェイルブレイクが封じられる:iOS/iPadOS 13.5.1最新ア...


iOS/iPadOS 13.5.1最新アップデート。ジェイルブレイクが封じられる

Appleが6月2日にiOSとiPadOS13.5.1の正式アップデートを配信しました。
その他、watchOS6.2.6、tvOS13.4.6、HomePod13.4.6に関してもアップデートされていますが特に説明は無く、重要なセキュリティ上のアップデートがなされているようです。
前回のiOS13.5/iPadOS13.5のアップデートから2週間。重要なセキュリティ・アップデートのための配信です。

iOSアップデート

重要なアップデートと記載がありますので早速ダウンロードしてインストール。
前回のiOS13.5のアップデートにかかった時間よりかなり短いです。

iOS13.5.1アップデート

このアップデートにより一部のユーザーで報告されていたiOS/iPadOS13.5へのアップデートによりバッテリー消費が激しくなる問題が修正され、unc0verチームによって作成、リリースされていた脱獄ツールも無効化されています。

脱獄ツールunc0ver 5.0

脱獄ツールとはなんでしょうか。
AppleがiPhoneで採用しているウォールド・ガーデンというアプローチは高いセキュリティを維持するための制限で簡単にカスタマイズできないように設計されています。
ハッカー達はこうした制限を突破して自由にiPhoneをカスタマイズしようとします。
こうした制限の突破が牢獄から抜け出す脱獄のように表現されるようになって制限を突破するためのツール=脱獄ツールと呼ばれるようになったようです。

このままではiPhoneが完全に乗っ取られる危険性があった

今回、iOS13.5.1およびiPad OS13.5.1ではKernel権限の任意コードでの脆弱性であるCVE-2020-9859が修正されています。
CVE-2020-9859は端末のセキュリティを迂回して認可を受けていないアプリを動作可能にするもので、最悪の場合iOS鉄壁のサンドボックスをはじめとする保護機構が回避されiPhoneを完全に乗っ取られる可能性がありました。
予想よりAppleの修正パッチリリースは迅速なものでした。
裏を返せばセキュリティに関する危険性が高かったということでしょうか。
脱獄常連の人のツイートでiOS13.5.1へのアップデート後、脆弱性が解消され脱獄はもうできないと語っています。
AppleによるとiOS13.5.1には新しいミー文字ステッカーとその他のバグフィクスや改良も含まれているとのことです。

source:Apple