M1搭載Macにネイティブ対応Adobe Photoshop(Beta)公開

2020年12月6日 (更新日:2020年12月6日)

M1搭載Macにネイティブ対応Adobe Photoshop(Beta)公開:M1プロセッサ搭載MacBookにネイテ...


M1プロセッサ搭載MacBookにネイティブ対応Adobe Photoshop(Beta)公開

AdobeがApple M1チップにネイティブ対応したPhotoshopβ版をM1搭載MacでmacOS Big Surに対応させています。
Intel Macでは表示しないようで、M1プロセッサ搭載MacにAdobe Creative Cloudデスクトップ版バージョン5.3.1.470をインストールしていればベータ版アプリケーションという項目が表示され、インストールが可能になります。
Adobeによると現在のPhotoshopベータ版ではいくつかの制限がありエフェクトやデバイスでは使用できないものがあるとのことです。

Adobe Photoshop beta


ちなみに現在公開されているPhotoshop22.01ではIntel版のみに対応しているためM1搭載MacではRosetta2によるエミュレーションが必要です。
AdobeではM1チップ搭載Macに対してネイティブ動作するアプリケーションは開発途中で、まだ存在していません。
早くて2020年末にLightroomネイティブ版がリリースされ、2021年にPhotoshopネイティブ版リリースの予定となっています。
AdobeでM1チップの恩恵に預かるのはまだ先の様です。
いろんなM1チップ搭載MacBookでのアプリケーション・レビューを見てみると、極端にスピードが遅くなる報告は無く、特に問題はありません。
現在のアプリケーション・レビューは、ほとんどがRosetta2を使ってエミュレーションしたもので、それでもスピードの遅さは感じません。
想像ですがネイティブ対応したら、もちろん操作感が速くなるとは思いますが、ファイルが大容量になった時の保存や書き出しの時間がどうなるか楽しみです。

macOS Big Surとの互換性

Photoshop22.01はmacOS Big Surとの互換性がありますが下記の問題が確認されています。

「Web 用に保存」でファイルを上書きすると、Photoshop がフリーズする
(回避策)「Web 用に保存」で保存する場合は、別のファイル名を使用
炎、ピクチャフレーム、ツリー、リキッドなどのフィルターを使用すると、Photoshop がクラッシュする
(回避策)Photoshop をアンインストールして、標準のインストール場所に再インストール。 このクラッシュは、Photoshop が、ラテン文字以外の ASCII 文字を含むパスにインストールされている場合に発生
編集/塗りつぶしで、「パターン」オプションがグレー表示になっている
(回避策)なし。 調査中
Creative Cloud ファイルまたはクラウドドキュメントの同期中に、ファイルの同期に時間がかかったり、変更が同期されてないように見える
(回避策)Apple メニューを選択して「システム環境設定」を選択→「拡張機能」を選択→「Core Sync」で「Finder」の選択を解除→完了したら、ウィンドウを閉じます。ファイルの同期を再度実行

ネイティブのApple Silicon(M1プロセッサ)との互換性

Photoshop22.01は、Apple Silicon M1プロセッサ搭載のAppleデバイスのRoseta2エミュレーションモードで動作しますが、下記の問題が確認されています。

「書き出し形式」またはGeneratorで一部の形式(SVG、GIF)を書き出せない
(回避策)なし。 調査中
炎、ピクチャフレーム、ツリーなどのフィルターを使用すると、プレビューや確定後にマゼンタの斑点が表示
(回避策)なし。 調査中

Photoshop(ベータ版)は、M1プロセッサ搭載のAppleデバイスでネイティブに動作しますが、下記の問題が確認されています。

PhotoshopでRAWファイルを開くときにCamera Rawが読み込まれない
(回避策)なし。 調査中

今回、macOSが10から11にメジャーアップデートという大きな仕様変更がありましたが、さらにCPUがIntelからM1プロセッサへ変更になるという大きな仕様変更が行われました。
メジャーアップデートが2つ重なって問題が落ち着くまで待つしかない様です。

source:Adobe