ARM争奪戦!中国か?トランプ大統領か?Appleはどっち?

2020年8月30日 (更新日:2020年8月30日)

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ARM争奪戦!中国か?トランプ大統領か?Appleはどちらにつく?

次期、MacのCPUとしてARMを選択したApple。
元々、iPhone、iPadで既に使われているCPUがARM製のAシリーズBionicチップです。
今後10年で進むモノのインターネット(IoT)で使用されるCPUはARM一択と想定されています。
それを考えると真っ先にiPhoneのCPUをARMにしておくことが今後のIoTに向けての戦略の材料となります。
Appleが用意している現時点でのIoTはApple Watch、CarPlay、HomePodです。
今後はこれらの商品が進化し、主力商品になって行くことでしょう。

トランプ大統領の猛攻

そして、この未来の重要なCPUになり得るARMを巡って、中国とトランプ大統領との綱引きが始まりました。
中国はIoTに向けどうしてもARMの知的所有権を取りたいところ。
その前哨戦としてソフトバンクがARMを3兆円で買収しました。
ソフトバンクは元アリババの副総裁ジョセフ・ツァイが牛耳っている企業。
順調に行けば粛々とARMが中国側の手に落ちるところでしたが、トランプ大統領が仕掛けてきます。
ソフトバンクのファンドの調達を妨害し、巨額の赤字が計上され、結果的に4.5兆円の資産売却に追い込まれました。
これ日本政府も加担していたのでしょうか。
日本企業がここまで追い込まれて、直接損害を被るのは、そこで働いている日本人なのに分かっていて傍観していたとしか思えません。
これによってソフトバンクはARM売却の検討を始めます。
これで見えてきたのは未来のIoTに向けてのソフトバンクの戦略の元でのARM買収ではなく、中国に渡すための中継ぎだったところです。

Appleは中立性を維持し、素晴らしいプロダクト作りに没頭してほしい

そこで売却の相手として名前が上がったのがApple。
Appleを含めGAFAはすっかり中国に取り込まれています。
GAFAが持つビッグデータは中国に渡っているとの噂があります。
しかし、AppleはARMについては興味がなかったようで消極的でした。
そして名前が上がったのがNVIDIA。
中国の息がかかった創業者が中国人の米国企業です。
当然の流れではあるのですがもし、NVIDIAがARMを買収すると同じ半導体メーカーが買収することになり、ARMの特徴である中立性が失われARMの顧客である半導体企業は雪崩を打ってARMからRISC-Vに移行して行く恐れがあります。

iPad

さてAppleもトランプ大統領から中国包囲網の一環としてターゲットにされていることは十分にあり得ます。
経営戦略の一環としてすぐには中国から手を引く訳にもいきません。
ティムクックCEOの舵取りが今後のAppleの隆盛を決めるでしょう。
愛用者としては中国に飲み込まれずに真っ当な商売をしてほしい。
そして、ジョニー・アイブよ戻って来ておくれ。

Apple SiliconはIntelが不甲斐なかったからARMに変えた?

IT業界は5年で一昔と言われていますので、これから10年どんな新商品が出るか楽しみです。
そういった商品と比べるとMacは1984年から発売されています。
36年前のコンセプトで現在も発売されています。
基本的にはディスプレイ、キーボード、マウス(トラックパッド)は現在でも平常運転です。
やることもほとんど変わっていません。
昔からゲームもありました。
なぜ、CPUを変更する必要があったのか?
MacはIoT製品なのか?
Macは最初からインターネットに繋がっています。
現時点でもMacBook Proなら1時間充電すれば、だいたい10時間使えます。
CPUをARMに変えてもバッテリーが劇的に長持ちするとは考えられません。
ましてやIntel CPUより高速に動くとも考えにくいです。

iPhone

個人的に考えてしまうのは中国からの依頼でARM推しに負けて採用してしまったという理由が一番情けないですね。

via:マイナビニュース

via:engadget

via:現代ビジネス