GoogleアナリティクスバージョンがUAからGA4へ

2022年5月2日 (更新日:2022年5月4日)

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GoogleアナリティクスバージョンがUAからGA4へ

2022年3月16日にGoogleからGA3であるUA(ユニバーサル・アナリティクス)のデータ取得が2023年7月1日をもって終了しました。
そしてGA4(グーグル・アナリティクス4)に移行する旨の告知がありました。
2012年から始まったUA。
ほぼ10年間変更が無かったわけですが流石にデバイスの多様化はもとよりアプリやYouTubeなどのゲーム、動画サイトの台頭がありウェブサイトにとどまらない変革です。
アプリやYouTube、ゲームなどページ遷移の無いコンテンツの計測の困難さの解決方法としてGA4が誕生したと推測します。
今回の次世代アナリティクスバージョンのGA4はWebサイトとアプリのデータ統合をして分析する機能が搭載されています。
スマホユーザーの急激な増加によるアプリからの流入がメインとなり、今までのWebサイトとアプリを分けて計測する必要性が高まったと思います。

UAからGA4への変更点

・計測方法のほとんどがイベント単位に

今までのUAはページ単位での計測がメインでした。ただページ単位の概念が無いスマホアプリなどはページ単位では計測することができませんでした。
さらにWebサイトとスマホアプリを横断するような分析の必要性が高まり、現状を踏まえページ単位からイベント単位の計測方法へ移行されたようです。
ページビューもGA4ではイベントとして計測され、以前はUAではおなじみの「直帰率」などいくつかの指標が使用できなくなりました。

・Googleシグナルとの連携が強化

2018年にリリースされたGoogleシグナルは、Googleで利用できる属性情報とユーザーと結びつけてGAに送信する機能になっています。
今までは広告のリターゲティングや年齢・性別・興味関心のレポートなど、限定的な範囲で利用されていました。
GA4では、Googleシグナルとの連携が大幅に強化され、すべてのレポートでユーザーを特定して、利用できるようになっています。
またデバイスの横断にも対応していますが条件としてGoogleアカウントにログイン中で、かつ広告最適化をONにしているユーザーが対象となります。

・レポート画面が大きく変更

GA4のレポートは、UAのレポートとはユーザーインターフェイスがだいぶ変更されているようです。サイドのナビゲーションも違うので、UAで慣れている人は慣れるまで時間がかかるかもしれません。UAはレポートの数が多く、すべてを把握しきれない状態でしたが、GA4では数を厳選し「集計用」「分析用」と細かく分けています。
全体を把握したいときは「集計用」、自分でデータをあらゆる角度から分析したいときは「分析用」を利用します。分析用レポートは、UAのカスタムレポートをグラフィカルにしたので、慣れると直感的に扱えて見易くなっています。

・BigQueryが無料で利用できる

BigQueryは、膨大なデータからクエリなどを書いて抽出できるGoogleのクラウド上のデータサービスになっています。UAでは有料版のGA360のみBigQueryを利用できますが、GA4では無料で利用可能です。BigQueryと連携することでアナリティクスが集計する前のrawデータの抽出が可能になっています。

・機械学習による未来予測が可能

GA4では機械学習機能が導入されています。
過去データを分析して未来予測が行えるようにニューラルエンジンが適用されています。機械学習については、データの蓄積が多くなる程進化していくものと考えられます。
現実には商品を購入する可能性やサイトやアプリから離脱する可能性などを予測しています。
ECサイトや広告のマーケティングなどに活用しやすい機能になっています。

UAからGA4への移行

移行方法はすでにGoogleアナリティクスでUAを設定している前提で紹介します。
UAにアクセスするとGA4への切り替えの案内が来ていますので開始をクリック。
かUAの管理画面を開きます。

UAからGA4への移行

「GA設定アシスタント」の中にある「新しいGoogleアナリティクス4プロパティを作成する」の「はじめに」をクリック。

UAからGA4への移行

ウィーザードの内容を確認して「プロパティを作成」をクリック。

UAからGA4への移行

GA4が作成されました。
「GA4プロパティの確認」ボタンが表示されますのでクリック。

UAからGA4への移行

GA4インターフェイスの概要説明があり、設定が完了しました。
今後、時間が経つと解析できるようになります。

UAからGA4への移行
UAからGA4への移行

source:Google